
ピオトル・パヴラクが振り返るショパンコンクール〜「ショパンらしさ」とポーランド人としてのアイデンティティ

第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に入賞し、第19回ショパン国際ピアノコンクールでセミファイナリストとなったピオトル・パヴラクさん。実は数学や音楽史の国際大会でも入賞歴をもち、数学では修士号も取得しているという一面も! まずはコンクールやショパンについて、オンラインインタビューで語ってもらいました。数学やピアノと勉強の両立などについても近日公開!

フランス文学科卒業後、大学院で19世紀フランスにおける音楽と文学の相関関係に着目して研究を進める。専門はベルリオーズ。幼い頃から楽器演奏(ヴァイオリン、ピアノ、パイプ...
ピリオド楽器とモダン、2つのショパンコンクールで得たもの
——2023年のショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位となり、今年は二度目のショパン国際ピアノコンクールに挑戦されましたね。両方を経験して、ショパンを演奏するうえでの考え方に変化はありましたか?
パヴラク ピリオド楽器は、ショパン解釈へのアプローチを違った形で探求するようインスパイアしてくれます。より「情報に基づいた(歴史的背景に基づいた)」解釈になるので、モダン楽器で演奏することが多かった私にとっては、新しいものを探求すること、つまり、モダンピアノではあまり一般的でないけれど、ピリオド楽器ではうまく効果が出る解釈の方法を探ることでした。少し即興を入れたり、自分のヴァリアントで弾いたり、当時は一般的だった自由な表現を取り入れ、ピリオド楽器の特性を探求しました。
一方モダン楽器では、楽譜や伝統に忠実に演奏することに集中しました。そしてもちろん、ピリオド楽器で学んだことが、モダンピアノでの解釈にもつながっています。ショパン自身が当時耳にしていたであろう音色を知ると、それをモダンピアノでも探すようになるんです。例えば右ペダルを使って、まるでピリオド楽器のような響きを作るとか。また、音域間のコントラストの付け方も違うので、モダンピアノでもその感覚を探るようになりました。
ピリオド楽器に触れたことで、モダンピアノでもショパンの意図により近づけていると思います。

1998年生まれ。グダニスク音楽アカデミーでヴァルデマル・ヴォイタスおよびアンナ・プラシェフスカに師事し、ピアノを学んだ。2022年マイ・リンド国際ピアノコンクール優勝、2023年ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位など国内外のコンクールで入賞。オルガン、指揮、即興演奏にも取り組み、録音制作にも携わるほか、数学の修士課程を修了している。
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