生まれ育った登戸で過ごした特別な1日

28. 最近、うれしかったことは。

石田 この間、登戸でテレビ神奈川の収録があったんですよ。僕がゲストで。登戸は僕が生まれ育った場所なので、周辺を散歩してきました。途中、生田緑地でヴァイオリンを弾いたり、母校の登戸小学校に行ったりして楽しかったです。

——久しぶりの登戸はいかがでしたか。

石田 だいぶ変わりました。登戸小も木造校舎から新しく変わってはいたけれど、それでも「懐かしいな」と思えました。小学校の近くに、駄菓子屋があったのですが、今も残っていてうれしくなりました。ほんとに懐かしさで溢れた1日でしたね。うれしかったし、楽しかったです。

——石田さんは駄菓子が好きなんですよね。

石田 はい、好きです。最近ちょっと飽きてきてはいますが、蒲焼さん太郎は冷凍した方がおいしいのでやってみてください。

29. 休みはありますか。

石田 休みはほとんどないです。とくに10月は丸1日の休みはないです。スケジュールを入れた自分がいけないのですが。
リサイタルと移動の何もない時間に練習のスケジュールを組んでいます。

30. 練習のスケジュールはいつ決めているのですか。

石田 練習のスケジュールはその日の気分、その時にもよります。
一応、スケジュールは事前に決めていて、1週間前に決めることもあります。
とにかくスケジュールも練習もきっつきつです。だから、練習を終えた時は「あ、できたー」とほっとしますよね。ここ何年かはずっと悩みながら仕事をしている感じです。

31. やる気が出ないときはありますか。

石田 本番はないですが、練習のときはあります。「今日は全然身が入らないな」と。そういうときは、あえて練習をやめる。意味がないので。

——でもスケジュールが詰まっていると、次の日が大変にならないですか。

石田 それは、その時にまた考えます。基本、練習のスケジュールは変更できるように組んでいます。

32. やめたい癖はなんですか。

石田 無駄吸い(むだずい)。タバコの無駄な吸い方。「石田さん、そろそろ出番です」と言われてから、たばこを3、4口ぐらい吸ってすぐ消す。無駄ですよね。そう言いながら、やめないのですが。