39. これから共演してみたい人は。
石田 葉加瀬太郎さんと共演してみたいです。葉加瀬さん、リスペクトしてます!畑が違うのでどうなのかわからないですが、1回だけ何かやってみたいなという思いはあります。
40. 突然ですが、どんな人がタイプですか。
石田 えー。好きなタイプってあるのかな。きれいな人。当たり前?きれいな人だったり、かわいらしい人だったり。あとは明るい人がいいです。気持ちがポジティブな人。
でも、香水がきつすぎる人は嫌だなあ。香水の香りは好きなんです。僕は今もGATSBY(ギャツビー)のシャワーフレッシュを使っています。
——石田さんみたいな服装をしてほしいとかはありますか。
石田 いやいや、ないです。
——なんでもいいんですか。
石田 なんでもいいですよ。
——ジャージでもいいですか。
石田 うーん、ジャージか。なんでも良くないけど、まあなんでもいいです(笑)。
——リサイタルの時に、客席は見ていますか。
石田 見ない。視線は絶対に合わせないようにしています。ただし、石田組の公演の時には「お子さんが来ているかな」と何となく客席を見ます。石田組では最後にTシャツを着て演奏をするんです。組員は石田組Tシャツなんですけど、最近僕は「石田組長」と書いてあるTシャツを着ているので、それをお子さんにあげたくて。お子さんがいない時は男性にあげます。
41. 本番前のルーティンは。
石田 本番の前のルーティンは、必ず10分でも15分でも20分でも、寝る。寝るというか、横になる。
42. たくさん経験を積んで、緊張しなくなったそうですが、最後に緊張したのはいつですか。
石田 最後に緊張したのは、いつかなあ。全然覚えてないな。
——経験を積むことで緊張しなくなるものですか。
石田 いや、人によるんじゃないですか。
2022年と今年(2024年)開催した「熱狂の夜」で、ミューザ川崎シンフォニーホールの360度2,000人のキャパの中で、無伴奏を演奏するとどうなるのかと最初は思ったのですが、いざ舞台に出て行くと、逆に集中できるんです。集中力も関係があるかもしれないです。
43. オケやユニットをまとめる大変さは。
石田 オケとユニットでは、全然違います。オケがいちばん大変ですね。コンサートマスターは、ただ一生懸命しゃかりきに弾けばいいというものじゃない。周りも意識して見ながら演奏する。指揮者もいるので。
44. 石田組のアンコールのかぶりものはどうやって決めているのですか。
石田 あれはマネージャーと相談しています。まずアンコールを決めて、マネージャーから「何か着ます?」と聞かれたり、僕から「これ着たいから用意しておいて」とお願いすることもあります。虫網とか甲冑とか。
——基本は人を楽しませることが好きなのですね。
石田 楽しませて、よろこんでもらうのは好きですね。
45. 音楽人生で最大の驚きは。
石田 やっぱりそれは、新星日響に入れたことですね。22歳でアシスタントコンサートマスターに就任できたことが大きいです。そこから音楽人生が始まったので、最大の驚きでしたね。
46. 楽器のメンテナンスはどのぐらいの頻度でするものですか。
石田 僕の場合は、気になったら行くみたいな感じで、頻度は決めていないです。時間がある時に行く。楽器の調子が悪かったら見てもらっています。
47. 10年後はどうなっていると思いますか。
石田 10年後、どうなんだろう。僕が61歳ぐらいか。もちろんまだ現役で弾いていたいですが、石田組も続けていたいなあ。2025年4月から横浜みなとみらいホールの「プロデューサー in レジデンス」 第3代プロデューサーに就任するのですが、その大役を引き受けたのは、お世話になった方々に恩返しをする番だと思ったからです。若い人たちの育成もしていきたいと思っています。
48. 武道館コンサートの夢が11月に叶いますが次の夢は。
石田 紅白歌合戦出場ですね。
——今年は難しそうですか。
石田 それは、分からないです。紅白って出場者の決定が遅いですよね。12月31日は横浜みなとみらいホールで石田組の年末感謝祭をやっているので、ホールから中継とかできたら最高ですね。
——いつも有言実行ですね。
石田 とにかく言い続けるのが大事。
——石田さんご自身の夢はありますか。
石田 今に満足しているわけではないですが、とにかくいろいろなことができているので、新しいことがやりたいというのは自分の中にはないです。