3番……5名
2番……1名
選べません!……1名
では、それぞれ理由などを詳しく教えていただきましたので、ご覧ください!
——理由を教えてください。
上原 オーケストラとの絡み合いが、3番はより複雑で綿密になっているところが素晴らしいです。
——グッとくるポイントを教えてください。
上原 2楽章のピアノの導入部が、何が起こっているのか分からないぐらいな響きで好きです。
いちばんの難所を教えてください。
上原 たくさんあり過ぎて……私は、3楽章クライマックス前の左のオクターヴの連続が苦手です。
——理由を教えてください。
金子 弾く上での特徴を一言で表すと第2番は大変、第3番は厄介! しかし、どちらも素晴らしい作品です!
——グッとくるポイントを教えてください。
金子 第2番の第2楽章再現部と第3番第1楽章の再現部!
いちばんの難所を教えてください。
金子 どちらも、最後まで同じテンションで弾ききること。
——理由を教えてください。
阪田 作曲上のさまざまなアイディアが盛り込まれていることが、作品をユニークなものにしているため。
——グッとくるポイントを教えてください。
阪田 3楽章のコーダで弦楽器によるコル・レーニョ(註:「木で」の意。ヴァイオリン属の楽器で,弓の木部で弦をたたいて、あるいはこすって)演奏する指示)。ピアノ協奏曲でコル・レーニョの使用は、他ではショパン2番協奏曲の3楽章くらいではないだろうか。
——理由を教えてください。
辻井 もちろん両方好きですが、思い出があるのは2番です。コンクールを受けたときに演奏した曲でもあるので、とても思い入れが深い1曲ですね。
——グッとくるポイントを教えてください。
辻井 3楽章のクライマックスが、人生の希望というか、苦しみからの希望が見えると感じていて、そこがとても好きですね。
——いちばんの難所を教えてください。
辻井 ラフマノフを演奏するうえで特に気をつけているのは、右手に気を取られずに左手をどう使うか。とても忙しいので、難しいと感じています。
——理由を教えてください。
福間 規模が大きく、ピアノパートもオケパートも2番より複雑に絡み合い内容が充実していると思います。でも個人的には4番が一番の推しです。
——グッとくるポイントを教えてください。
福間 第1楽章の大カデンツァと、そのあとのフルートが入ってくるところ。
——いちばんの難所を教えてください。
福間 第3楽章中間部Es-Dur内、高音でメロディを奏でながら内声が重音で動くところ。
——理由を教えてください。
三浦 これほど深い哀しみ、愛情、孤独、そして希望を感じられる作品がありますでしょうか。
——グッとくるポイントを教えてください。
三浦 3つの楽章すべてにそれぞれのクライマックスがありますが、まったく異なる感情と色を伴います。頂上から見えるまったく違う景色が素晴らしいと思います。
——いちばんの難所を教えてください。
三浦 自分の感情と極限まで向き合わなければならないところ。