第2位入賞の桑原志織が語る ブゾーニ・コンクールの魅力

2019年に参加し、第2位入賞に輝いた桑原志織は、ブゾーニ国際ピアノコンクールをこう述懐する。

「1年目が予選で、2年目が本選というスタイルです。私のときは審査員がダン・タイ・ソン、ティル・フェルナー、アブデル・ラーマン・エル=バシャ、アンヌ・ケフェレック、タチアナ・ゼリクマンらそうそうたるメンバーで構成されていました。コンクール後のフェアウェル・パーティで審査員の方たちにお話を伺う機会があり、フェルナーやゼリクマンが詳細なメモを見ながらとてもこまかく感想や意見をくださったのが感動的で、印象に残っています」

2019年のブゾーニ国際ピアノコンクールにおけるグランドフィナーレで、聴衆から喝采を受ける桑原志織

ボルツァーノはフィレンツェの北方に位置し、東アルプスのドロミテ山群の麓にある。風光明媚な土地も桑原志織の記憶に刻まれている。

「山に囲まれたとても美しい街で、空気が澄んでいて食べ物もおいしく、練習場所もしっかり確保されていて、十分に練習してからステージに臨むことができました」

ブゾーニ国際ピアノコンクールの本選が開催されるボルツァーノは、ドロミテ山群の麓に位置する美しい街だ ©Azienda di Soggiorno Bolzano ・S.Buono
ボルツァーノの中心地、ヴァルター広場 ©Azienda di Soggiorno Bolzano ・S.Buono

「各国から参加したピアニストたちはみんなすばらしい人ばかりで、すぐに仲良くなれ、彼らがみな相手をリスペクトしている姿勢に触れて、人間的な面でも学ぶことが多かったですね。日本人を代表している立場で、ふるまいに気をつけるようになりました。ブゾーニのオリジナル作品を演奏できたのも貴重な経験でした」