——シャネルの主催だからこその、他のコンサートとの相違点はどのようなところでしょうか?
演奏の機会をご提供するだけでなく、プロフィール写真のご用意、ヘア&メイクのアドバイス(コンサート時は毎回プロによるヘアスタイリングとメークアップが入ります)、コンサートを記録したお写真や音源のご提供、インタビューのウェブ掲載やPR活動など、演奏家ご自身が今後の演奏活動において活用できるものをご提供しています。衣装はお手持ちのものを着用いただきますが、事前にご相談いただだき、アドバイスさせていただいております。
また、シャネル・ネクサス・ホールのネクサスは「結びつき」を意味していることから、若手音楽家の方々にはこのホールでただ演奏するだけでなく、いろいろな方と出会っていただき、それがいつかネクサス・ホールの外での活動の糧になればと考えております。
コンサートでは、終了後にお客様と直接お話する時間を作るなどして、アーティストたちが自分のファンを作り出せるよう、さまざまな人たちと出会えるよう、その場所をつくるケアと、お客様とのコミュニケーションの仕方(社交)も学んでいただけたらと思い、アドバイスも行なっております。
——シャネル・ピグマリオン・デイズは、音楽とファッションをつなぐ架け橋として、どのような役割を担っているでしょうか?
若手音楽家の方々の活動をご支援させていただくのはもちろんのこと、銀座にふらりと遊びにいらした方やシャネルのブティックにいらした方が、気軽に無料でクラシック音楽を楽しむことで、クラシック音楽をもっともっと身近なものに考えていただけることは、微力ながらクラシック音楽へのご理解を深めていただく第一歩なるのではと考えております。
また、「コンサートを聴く」「ファンになる」という支援方法も「ピグマリオン」になるひとつの方法であると、一般の方々にお伝えできればと思っております。またそれが間接的ですが、将来のクラシック音楽業界を担う若手音楽家の方たちへの支援になりえると幸いです。