——今回の審査員について教えてください。初めてポーランド人以外のギャリック・オールソン氏が審査委員長を務めますね。

ラスコフスキ ショパンコンクールの審査員は、卓越した専門家たちで構成されています。その多くはピアニストであり、また多くはショパンコンクールの入賞経験者でもあります。彼らは伝統を守る存在であると同時に、音楽は生きており、ショパンの時代とは異なる現代の人々のために創られるべきものだと理解している芸術家でもあります。実際、世界は非常に速いスピードで変化しており、今日の人々は2021年の前回コンクールのときともすでに違っています。

メディアでは「初めてポーランド人以外が審査委員長になった」とよく取り上げられています。しかし私たちにとって、ギャリック・オールソン氏は偉大な音楽家であり、素晴らしい人物であり、心優しい人間であり、そしてショパンコンクールのすばらしい優勝者です。彼を審査委員長に迎えられることを、私たちは誇りに思っています。