約1年に1度、星座間を移動する幸運の大惑星・木星は5月26日に牡牛座から双子座へシフト。物事の進化や拡大・発展を表徴する木星が、「日常的な知性」を守護する双子座に入ることで予想されるのは、AIのさらなる日常への介入です。日常の雑務や、ストレスを要するコミュニケーションは人間からAIへとバトンタッチされ、人間はもっとクリエイティヴなテーマに集中していくことが求められます。丸暗記や計算の能力は以前ほど珍重されなくなり、オリジナリティや共感能力、創造性や癒しが「働く人」の商品価値になるでしょう。人間関係のルールはますます繊細になり、古い差別やハラスメントは一気に減少していくはず。雑で乱暴な感性では、ここから先の社会を生きていくにはあまりに不利になるのです。
初等教育の現場では、子どもの個性についての分析が進み、画一的でない評価の軸が提案される可能性があります。生まれながらのハンディキャップも「個性」として自然に理解され、従来的なエリート教育の概念にも変化が。子どもたちは成長が早くなり、より社会との接点を早く持つようになっていきます。「躾」は大事なものですが、大人が子どものさまざまな権利を剥奪して「教育」の名のもとに支配する方法は、タブー視されるようになっていくでしょう。
男女平等、能力主義は合理的な基準となり、年長者から年少者への過度のプレッシャーは、これまで起こったさまざまなことがきっかけで消滅していきます。土星は魚座にいて、度数を進めていますが、これは宗教的なローカル・ルールの弊害が見直され、閉鎖的な儀式には外の目が介入してくる可能性を暗示しています。バチカンでの過去の未解決スキャンダルも明らかになるかもしれません。暗部にすみずみまで公平な光が当たるのが、風の時代です。