2025.10.02
ショパンコンクール審査員ジョン・アリソン「同じ作曲家、同じ曲だからこそ、その演奏...
——今年審査員を務められるにあたり、どのような視点や基準を重視されますか?
アリソン 私は審査員として聴くときには毎回、ピアニストであれ歌手であれ、心を動かしてくれる人を探します。このレベルにおいては、技術的なことは当然クリアされているはずです。もちろんそこに問題があれば良い印象を妨げてしまいますが、私が本当に関心を持つのは、演奏者が「伝えたい何か」を持っているかどうかです。
——ショパン・コンクールをフォローする聴衆には、どのようなことに注目して聴くことをおすすめされますか。
アリソン ショパン・コンクールには、聴衆を含め、誰もがそれぞれの好みや期待、視点を持って臨みます。ですから、「こう聴くべきだ」と助言するのは難しいですね。ただ、皆さんがエキサイティングで実りある時間を過ごされることを願っています!