とにかく納得のいく演奏といい音楽を突き詰めていきたい

——ご自身の性格を一言で表すと?

中山 あ、調子乗りです(笑)。昔からです。子どもみたいですけど、褒められたら調子に乗りますし、拍手が多かったら調子に乗りますし、逆にちょっとでもネガティブなこと言われるとドーンと落ちるので。これは昔からで、マシにはなりましたが、いまだにそんな感じです。

——今後音楽家としてチャレンジしたいことはありますか?

そうですね……納得のいく演奏を追い求めることが、これまでもずっと挑戦であり続けてきたので、これからもそれを突き詰めていくしかないですね。どんな編成でも、とにかくいい音楽をと思って演奏しています。

——楽器以外の趣味はなんですか?

中山 ホラー映画が好きです。『ミッドサマー』の監督の作品にはまりつつあって、もっといろいろ見てみたいですが、家にホラーが苦手な子どもも妻もいるので、なかなか観る機会がないんですよね(笑)。

あとは料理です。とくに最近はスパイス料理に凝ってます。カレーもですし、アチャール(スパイスを効かせたインドの漬物・ピクルス)も作ります。

——私もアチャールを作ってみたいと思っていたのですが、おすすめはありますか?

中山 最近ヒットしたのは、舞茸です。スパイスチキンカレーなどに合いますよ。カレーをつくるときには、妻が辛いのが苦手なので、自分用と妻子用で別で作ったりするんです。

——スパイスはけっこう揃っているんですか?

中山 はい、家がすごいことになってきています(笑)。クミンなんかは何回買ってもすぐになくなるので、頻繁に買い足しています。

中山さん作のビリヤニ(インドの炊き込みご飯)
出演情報
京都市交響楽団 第702回定期演奏会

日時: 2025年7月18日(金)19:00開演
    2025年7月19日(土)14:30開演(完売)

会場: 京都コンサートホール 大ホール

出演: 高関健(指揮)、中山航介(ティンパニ独奏)

曲目: カーゲル/ティンパニとオーケストラのための協奏曲、マーラー/交響曲 第5番 嬰ハ短調

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取材・文
三木鞠花
取材・文
三木鞠花 編集者・ライター

フランス文学科卒業後、大学院で19世紀フランスにおける音楽と文学の相関関係に着目して研究を進める。専門はベルリオーズ。幼い頃から楽器演奏(ヴァイオリン、ピアノ、パイプ...