ウィーン・フィルの多面性と、唯一無二のサウンドを際立たせたい

今年のウィーン・フィルをネルソンスが指揮するコンサートはとても多い。初夏から秋にかけてのスケジュールを一覧にまとめると、次のようになる。

2024年

5/31、6/1、2 ウィーン楽友協会大ホール、6/3 ウィーン・コンツェルトハウス

ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番(チェロ:ゴーティエ・カプソン)、シベリウス:交響曲第2番

 

6/7 シェーンブルン宮殿庭園「サマーナイト・コンサート」

ワーグナー、ヴェルディ、スメタナ、ハチャトゥリアン、ショスタコーヴィチ他(ソプラノ:リーゼ・ダヴィドセン) ※ソニーミュージックよりCDおよび配信でリリース中

 

8/10、11 ザルツブルク祝祭大劇場

マーラー:交響曲第9番

 

10/17 ウィーン楽友協会大ホール

ショスタコーヴィチ:交響曲第9番

ドヴォルジャーク:交響曲第7番

 

10/18 ウィーン・コンツェルトハウス、10/19、20 ウィーン楽友協会大ホール

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(ヴァイオリン:五嶋みどり)

マーラー:交響曲第5番

 

※以下よりアジアツアー

10/23、25、26 ソウル 10/30、31 上海  11/2、3 西安  11/4、5 広州

11/7 川崎 11/8 浜松 11/9 大阪 11/10 福井 11/12、13、16、17 東京(サントリーホール)

こうしてみると、今年のウィーン・フィルにとって日本でのコンサートは、ネルソンスとのさらなる密接な関係構築の総仕上げのような位置づけになっていることがわかる。その成果は大いに期待できるだろう。

ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事「ウィーン・フィル・サマー・ナイト・コンサート」。今年は、ネルソンスが2度目の登場を果たした ©Max Parovsky

▼アンドリス・ネルソンス、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、 リーゼ・ダヴィドセン「ウィーン・フィル・シェーンブルン・サマーナイト・コンサート2024」