45. 京都のお気に入りスポットは?
沖澤 鴨川沿いですね。京都市交響楽団のこの練習場所も鴨川に近いですし。この近くに滞在するときには、歩いたり自転車でぶらぶらしたりします。京都コンサートホールの隣にある植物園も面白いです。
あとは娘を連れて今宮神社に行って、あぶり餅を食べました。ああいう神社も好きです。
46. おすすめの京都グルメは?
沖澤 おすすめするほど知らないので、正直私が教えてほしいです(笑)。でも、おばんざいや漬物は、地元が青森なので全然口にしたことなかったお野菜もあって好きですね。
47. コンサートでお客さんの反応などから京都らしさを感じる?
沖澤 京都では、お客さんとの距離が近く感じますね。京都のお客さんは温かいです。ロビーに出ると話しかけてくださったりするし、 東京公演のときにも京都からわざわざ来てくださったお客さんが声をかけてくださったり。リラックスして楽しんでくださっているように感じます。
——お客さんの雰囲気は、国や地域によってどんな違いを感じますか?
沖澤 全然違いますね。それがドイツに行ってすごく驚いたことの1つですが、たとえばどんなにシリアスな曲や演目でも、笑いが起きやすいです。来週《ペトルーシュカ》を演奏するんですけど、《ペトルーシュカ》のコントラファゴットが「ぶっ」って吹くところは1発で絶対に笑いが起きます。あとはドイツの劇場では《魔笛》の弁者が「あの女は口ばっかりで何にもやらない」みたいなことを言うところで絶対に笑いが起きます。そんなふうに、今ではあり得ないから笑い飛ばすっていうのはいいなと思います。そのセリフ自体を変えるんじゃなくて、それはそのまま言って、でも笑いが起きる。
あと、カナダでは絶対にスタンディングオベーション。アメリカもそうらしいですけど、私はアメリカには行ったことがないので。スタンディングオベーションなんだけど、カーテンコールはしないで、すぐ終わります。
アメリカ出身のソリストとドイツで共演したときに、「お客さんが立ってないから、今日はもしかしてダメだった?」と思っちゃったりしたらしくて。けっこうその土地で違いますね。
——日本でも関西と関東で差がありますか?
沖澤 やっぱり関西のほうが距離感が近く感じるんですよね。あと、京響に就任して初めての演奏会はもうすごい熱烈な歓迎を受けて感動しました。もう プレトークで舞台に出たときからわーってすごい拍手をいただいて感激しました。
リハーサルでも、京都ではよく笑いが起きます。笑おうと待ち構えているのを感じます(笑)。
48. 犬派? 猫派?
沖澤 猫派です!
49. コーヒー派? 紅茶派?
沖澤 コーヒー派。牛乳を入れて飲むことが多かったですが、妊娠中は牛乳を飲むと気持ち悪くなってしまうので、今はオーツミルクを入れています。
50. 朝型? 夜型?
沖澤 夜型です。朝起きれないです。
——娘さんの保育園に合わせてとのことでしたが、やはり生活リズムが変わりましたか?
沖澤 そうなんです、娘が保育園に行く直前に起きて、バイバイってまた寝る感じです。お勉強もほんとは夜のほうが断然頭が冴えてます。でもそうすると朝起きれなくなるから、やっぱり子どもが生まれて生活リズムは変わりましたね。
日時: 2025年3月14日(金)19:30開演 フライデー・ナイト・スペシャル
会場: 京都コンサートホール・大ホール
出演: 沖澤のどか(指揮)
曲目: 陳 銀淑(チン・ウンスク)/スビト・コン・フォルツァ (Subito con forza)、R.シュトラウス/交響詩《英雄の生涯》作品40
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日時: 2025年3月15日(土) 14:30開演
会場: 京都コンサートホール・大ホール
出演: 沖澤のどか(指揮)、金川 真弓(ヴァイオリン)、クレア・チェイス(フルート)
曲目: 藤倉 大/ヴァイオリンとフルートのための二重協奏曲(日本初演)、
R.シュトラウス/交響詩《英雄の生涯》作品40
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