——渡韓されたときは、ご両親も現地まで一緒に?

ひとりで行きました。もう空港でバイバイでしたね(笑)。羽田空港までは両親が見送りにきてくれたんですけど、そこからはひとりで飛行機に乗って、そのまま寮へ。

——実際に韓国に行ってから大変だったことは?

すべてにおいて大変でしたね。まず、語学の壁にぶつかりました。中学生のときから韓国語を勉強してはいたのですが、いざ行ってみると話す速さや表現が違うので、全然わからなくて。言葉が通じないというのがこんなにも苦しいものなのかと。ただでさえレッスンが1日10時間あって、踊ったり歌ったりする中で、何をするにも人に助けを求めることができない。「大変です」とか、「ちょっと足が痛いです」とか、そういうことをうまく言えなくて、少しツラかったです。言葉が通じないということが、自分をいちばん心細くさせるのだと知りました。事務所の寮には日本人が何人かいたのですが、1日の大半を占めるレッスンがほとんど韓国語でしたから、言葉の壁は本当に厚かったです。カリキュラムの中に、外国人向けに1日1時間の韓国語講座が設けられていて、そこで必死に勉強しました。

あとは食べ物も最初は苦労しました。辛いものが苦手だったので食べられなくて……。今は辛さにもなれてきて、さすがに食べられるようになりました。

——ちなみに、国籍問わず、好きな食べ物は? 

好きな食べ物はですね……最近思ったんです、やっぱり日本のラーメンがいちばん! 取材などで聞かれたときには、よく海老やハンバーグと答えていたんですけど、改めてすべての食べ物の中でやっぱりラーメンだなっていう。今回の帰国中に、家系ラーメンというのを初めて食べたんですけど、すごく味が濃くて病みつきなるのがわかりました(笑)。めちゃめちゃおいしかったです。

後編では、いかにして今のPENTAGONのパフォーマンスを作り出すに至ったか、具体的に語っていただいた内容をお届けいたします。お楽しみに!

鈴木啓子
鈴木啓子 編集者・ライター

大学卒業後、教育系出版社に入社。その後、転職情報誌、女性誌、航空専門誌、クラシック・バレエ専門誌などの編集者を経て、フリーに。現在は、音楽之友社にて「ONTOMO M...