Q4. 超絶技巧をマスターする心得は?

金子 とにかくゆっくり練習を重ね、体に覚えさせること。

亀井 「難しい」と思わないことですかね。最初から難しいと思っていると、練習をどれだけ重ねても「この曲は難しい」とか「ここのパッセージは弾きにくい」と無意識的な先入観に囚われてしまいます。僕は表現したい音楽に入り込めていれば指が動いてくれると信じているので、超絶技巧と言われる曲であっても、その曲が持つ音楽的な魅力は何か、自分がその曲をどう表現したいかといったことをよく考えて取り組むようにしています。

河村 いくら時間をかけても良いので、ゆっくりと決して焦らず、身体が慣れるまで。

阪田 練習を怠らないこと(当たり前な回答ですみません……)。

Q5. 怪我や手を痛めないように気をつけていることは?

金子 ポイントは「脱力」です!

亀井 手首や指の筋肉だけで弾かず、肩やお尻の筋肉まで連動させるようにしています。身体の一部だけで無理やり音を鳴らそうとすることがケガにつながるので、きちんと全身を使って無理のない音を出せているか常に気にするようにしています。あと健康な身体づくりのために、最近筋トレを始めました(笑)。

河村 少しでも痛みを感じたら、練習をそこで中止。

阪田 適度に休息をとること。