2024.10.09
コロナ禍に挑戦した3つの習い事。遠い世界を経験して得たもの
テキスト(原語版)はおよそ3,000ページ(日本語にするとかさが減るのでおそらく600ページくらい)。それぞれのパラメーターにおける規則や考え方、そして哲学を解説する「理論編」、そして作品を演奏するうえで、ときに矛盾するこれらの要素をどのように反映し融合させていくかを解説する「実践編」、そして実際に作品を分析して読み取れる情報(「客観的な(絶対的な)」情報と「主観的な(解釈の余地がある)」情報)を集約させた「完全実用版」からなっています(基本的にはピアノの考え方を中心にしていますが、これはすべての楽器に応用できるはずです)。
この教科書の翻訳を始めた最初のきっかけは、自ら危ういと感じていたり、あまり自信が持てていない知識や技術を補強したいと考えたことでした。しかし将来的にはその道のりを、私と同じように「音楽に対する希求と、それを実現するプロセスとのギャップのなかで葛藤する」同世代や次世代の方々とも共有できれば、お互いに興味深い結果が得られるのではないかと思っています。それはいつか我々にとって、偉大な音楽作品の世界への旅路を照らす「道標」となりうるのではないかと考えているのです。
具体的な形が見えてくるのはまだまだ先になりますが、音楽家や音楽関係者の皆さまのご助言やお導きをいただきながら進めていきたいと考えています。ぜひ楽しみに、温かく見守っていただけたら嬉しいです!