――最後に、これからクラシック音楽を聴いてみようと思った方に、クラシック音楽のどこから入門すればいいかアドバイスをいただけますか。
佐渡 クラシック音楽の原点と言えるのは宗教曲です。そういう静けさや神聖さに興味を持ったのであれば、「ストーリー・オブ・クラシカル」パート2「バロック」から聞いてもらうといいと思います。オーケストラに興味があるのであれば、18世紀、19世紀あたりの音楽ですね。その中でも音楽のスタイルはどんどん変わっていって、交響曲が誕生していく。演奏自体も変わっていくし、オーケストラの大きさも、曲の大きさも変わっていきます。僕は世紀末から20世紀の前半が好きです。このあたりは刺激的ですよ。ロックにつながっていく部分でもあるので、新たにクラシックの世界に足を踏み入れたい方も、このあたりから入門するのをおすすめしたいです。
名指揮者の佐渡裕があなたをクラシック音楽の世界へといざなう
全9回のオリジナル音声ガイド「ストーリー・オブ・クラシカル」
音楽史における重要人物を紹介しながら、あらゆる時代の音楽の神秘と美の謎を解き明かしていきます。
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