ところで、デジタルアンプを作ってみませんか?

今回のインタビューは、実はこれで終わりではない。昨今、草田さんの世代、いわゆる「Z世代」と呼ばれる世代の多くの人たちは、音楽をスマホとヘッドホンやイヤホンを通して聴くことが多い。

それで、そのような世代の人たちにも手軽に「いい音」で音楽を楽しんでもらいたいという思いから、草田さんにアンプとスピーカーを通した音で自身の最新アルバムを聴いてもらった。

――普段、音楽はどういう環境で聴いていますか?

草田実家にはちゃんとしたスピーカーがあるのですが、実は東京に来てからは主にスマホで音楽を聴いています。

――やっぱり! でも多くの同世代の人たちは、実際同じような環境で音楽を聴いているんじゃないかと思うんです。そこで、普段スマホで聴いている自分のアルバムをそれなりのスピーカーで聴いたらやっぱり音が違うのか検証してみたいのですが、いかがでしょうか。

草田え〜⁉ おもしろそう。アルバムの曲はスタジオのモニタースピーカーでは聴きましたが、こういったアンプとスピーカーを通して聴いたことはあまりなかったんです。どんな感じになるんだろう?

――せっかくなので、デジタルアンプを作るところからやってみませんか?  今やネットでポチッとボタンを押せば完成品が届いてすぐ聴けちゃいますが、自分でキットとしてひと手間加えて組み立てたら愛着もわきますし、音も違って聞こえてくるんじゃないかと思うんです。

草田工作なんて何年ぶりだろう。できるかな?

ということで草田一駿さんが、ONTOMO Shopで販売している「ラックスマン製 デジタルアンプ・キット『LXV-OT4』」の組み立てに挑戦!
ネジ締めには苦戦していましたが、コツを掴んでしまえばそんなに難しい工程もなく、20分弱ほどで組み立て完了
できました! 「曲を作るのとアンプを作るのとでは、草田さんにとってどちらが簡単でしたか?」との問いには、「僕にとっては、やっぱり曲作りですね(笑)」とのこと
いざ試聴! なるべく家で聴くのに近い環境で、PCからの音源をアンプを通してスピーカーから鳴らしました。このスピーカーとエンクロージャー(箱)は、2022年9月発売のONTOMO MOOK付録のもの

――いかがでしょう?

草田不思議ですね。普段聴いているはずの音なのに、こうやってスピーカーを通して聴く音はまるで違って聞こえます。イヤホンで聴く音とスピーカーの音、それぞれに目的や特徴があるのでどちらが「いい」「悪い」と比較することはできませんが、やはりスピーカーの音の方が余裕がありますよね。気持ち的にリラックスできる気がします。家でもっとゆっくり聴きたいです!

草田一駿さんが組み立てたデジタルアンプ

ラックスマン製 デジタルアンプ・キット 「LXA-OT4」

販売価格:税込20,900円 

※ ONTOMO Shop専売

※ ①とPCまたはスマホは、2股のRCAオーディオケーブル(別売り・3.5mmオス to 2RCAオス)でつなげることができます

※ ①と③はスピーカーケーブル(別売り)でつなげることができます

 

草田一駿さんが試聴したスピーカー・ユニット(2022年9月15日(木)発売)

➁ 音楽之友社刊 stereo編ONTOMO MOOK 「これならできる特選スピーカーユニット 2022年版マークオーディオ編」 特別付録:マークオーディオ製6㎝フルレンジ・スピーカーユニット OM-MF4-MICA

販売価格:税込7,975円  ※Amazonや全国の書店で購入可能

 

草田一駿さんが試聴したエンクロージャー・キット(2022年9月15日(木)発売)

③ 音楽之友社刊 stereo編ONTOMO MOOK 「これならできるスピーカー工作 2022

特別付録: マークオーディオ製6㎝フルレンジ・スピーカーユニットOM-MF4-MICA対応エンクロージャー・キット

販売価格:税込8,800円  ※Amazonや全国の書店で購入可能

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...