夏本番の7~8月は、ウィーンの音楽界のオフシーズン。この季節には、各地の音楽祭や野外オペラを楽しもう!
サンクト・マルガレーテンの野外オペラでは、採石場の壮大なロケーションに圧倒される。2024年のヴェルディ《アイーダ》も、自然を活かした華麗な舞台となることだろう(7月10日~8月25日)。
オーストリアでもっとも古い城の一つ、ガルス城の野外オペラは、小規模ながら城の遺跡に取り囲まれる雰囲気が良い。新たな総裁クレメンス・ウンターライナーが贈る最初の作は、ドニゼッティ《愛の妙薬》(7月13日~8月3日)。
夜風に吹かれてコンサートを聴きたいのなら、グラーフェネッグ音楽祭。名産品のワインやグルメも質が高い(6月20日~9月8日)。これら3つのフェスティヴァルは(ガルス城は7月20日と8月1日のみ)ウィーンから往復できるシャトルバスを提供している。
遠出をできない場合には、ウィーン市庁舎広場の入場無料のフィルム・フェスティヴァルへ。毎晩異なるオペラ、バレエ、コンサートなどが上映されて、世界各国の料理のスタンドもある(6月29日~9月1日)。
ここまで紹介してきたような野外のイヴェントは、雨天決行となるケースが多い。晴れていても座っていると想像以上に冷えてくるので、防寒グッズやレインポンチョを忘れずに。
2024年の欧州文化首都、バート・イッシュルのレハール音楽祭も外せない。屋内にあるアットホームな会場で、アブラハム《グランドホテルのおとぎ話》、ミレッカー《乞食学生》、レハール《天文学者》という3つのオペレッタを上演。おっとり典雅な「皇帝の街」を観光しがてら、お好きなものを選んでみては?(7月6日~8月25日)
■サンクト・マルガレーテンの野外オペラOPER IM STEINBRUCH
住所:Römersteinbruch 2, 7062 St. Margarethen im Burgenland
■ガルス城の野外オペラOPER BURG GARS
住所:Hauptplatz 80, 3571 Gars am Kamp
■ウィーン市庁舎広場 Rathausplatz
■レハール音楽祭 Lehár Festival Bad Ischl
レハール音楽祭事務局
住所:Kurhausstraße 8, 4820 Bad Ischl