まず、岡山生まれの中島結里愛(なかしま・ゆりあ:日本/韓国)は現在、東京藝術大学附属高校1年生。昨年のショパン国際ピアノコンクールin Asiaのプロフェッショナル部門では、最年少の銀賞受賞者となった。私は、取材のためにそのコンクールで彼女の演奏を聴いていた。参加者は、ショパンの2曲のピアノ協奏曲から1曲を選んで弾くが、彼女だけが第2番を選曲。瑞々しい感性が実に印象的で、淡い詩情に満ちあふれたショパンであった。
また、2005年生まれの島田隼(しまだ・じゅん)は、早い時期から渡米し、ジュリアード音楽院プレカレッジに在学。2016年のいしかわ国際ピアノコンクールの褒賞演奏会では、小学6年生ながらも自分の世界をもった演奏を聴かせてくれた。それから、前川愛実(まえかわ・めぐみ:日本/アメリカ)も桐朋学園大学3年生という若さだ。