佐渡 裕、反田恭平と新日本フィルのメンバーがアブダビ日本人学校で「特別授業」

また公演に先立ち、佐渡 裕さん、反田恭平さんと新日本フィルから8名のメンバーがアブダビ日本人学校を訪問。こちらの学校には、アブダビに暮らす日本人家庭のお子さんはもちろん、日本の文化や教育に関心を持つ現地のご家庭のお子さんも通っているとのこと!

「特別授業」は、佐渡さんの指揮と新日本フィルの弦楽アンサンブルによるUAE国歌の演奏からスタート。

佐渡さんからは、「僕は小学校6年の頃 “将来はベルリン・フィルの指揮者になりたい” と書き、そこから40年後、夢が叶いました。今は新日本フィルというすばらしいオーケストラの音楽監督として、次の目標に向かう日々を幸せに思っています。みなさんも天職をみつけてください」というメッセージが伝えられました。

続いて弦楽アンサンブルの演奏。

「モーツァルトなど広く親しまれている曲だけでなく、知られていない曲でも、純粋にきれいだなと感じてもらえたらと思い、アザラシヴィリの《ノクターン》も今日のために編曲して用意しました」と、選曲を担当したヴァイオリンの佐々木絵理子さん。

子どもたちはさまざまなテイストの曲それぞれにじっくり聴き入り、最後のジブリの名曲「さんぽ」では、とくに大喜び!

そして特別授業の2コマ目には、反田恭平さんが登場。おしゃべりをはさみながら「小犬のワルツ」「人形の夢と目覚め」など、子どもたちから親しまれる名曲を披露しました。

佐渡さんの特技である “リコーダー2本吹き” の披露に、子どもたちは大盛り上がりでした
「《お風呂が沸きました》の音楽、わかる人はいるかな?」と呼びかけながら、「人形の夢と目覚め」を演奏。子どもよりも親御さんたちのほうがウケていました!

佐渡さんの「違う時間に生まれて育った違う人たちが集まって、一つのものを作る。それがオーケストラのおもしろいところ」という言葉に続き、子どもたちとの合奏によるエルガー「威風堂々」と墨田区の愛唱歌、瀧廉太郎「花」の合唱。プロの音楽家と一緒に音を奏でた記憶は、子どもたちの中にずっと残ることでしょう。

さすがジュニア・オーケストラの指導経験も豊富な佐渡さん、「じゃんけんぽん」でタイミングを揃える感覚を応用した“指揮に合わせる練習”ののち、合奏がスタート