モデルプランの終着点は、世界に名高い「ウィーン国立歌劇場」(2023/24シーズンは7月11日まで)。日によって開演時間がまちまちなので、それに応じて臨機応変、細かいプランは自ら調整してほしい。
十数年ほど前までは、どの日に行ってもすばらしい、ウィーン美術史美術館の名画のような舞台セットを見られたのだが、新演出が増えるにつれて残念ながら当たり外れが。伝統的なプロダクションを望むのならば、《ばらの騎士》(2024年3月21、25、27、30日)や《トスカ》(2024年2月2、5、10日と4月20、23、26日)を狙って旅程を組むと安全だ。
ここの魅力は何と言っても、ウィーン・フィルの母体であるウィーン国立歌劇場管弦楽団による名演! 歌手の美声とオーケストラとの「音の対話」、ストーリーや舞台や衣装、何もかもが一つにまとまる感動は、古都ウィーンの長い歴史の賜物なのだ。