西本裕矢「フィルハーモニックホールでワルツのリズムを刻めて幸せ」

10月7日、第1ステージにおける西本裕矢 ©Wojciech Grzedzinski

「ワルツ」Op.34-1は、2023年に開催されたショパン国際ピリオド楽器コンクールの課題曲でもありました。私は、猫さんと小犬さんのワルツ(「子猫のワルツ」と「小犬のワルツ」)にとくに磨きをかけていました。でも、今回のショパン・コンクールでは、2曲とも課題から外れてしまったので、もう1つのレパートリーであるOp.34-1をプログラムに入れました。

フィルハーモニックホールの空間で、ワルツのリズムを刻めるのは、ほんとうに幸せでした。

島田隼「Op.18はほんとうに舞曲を感じさせてくれる」

10月7日、第1ステージにおける島田隼 ©Krzysztof Szlezak

このコンクールで演奏した「ワルツ」Op.18には、いろいろな情景が含まれていて、それぞれがまったく違うのです。僕は、基本となるテーマがとても好きで、ほんとうに舞曲を感じさせてくれます。

舞台上にはショパンの顔が映像で映し出されていますし、プロフェッショナルな舞台なので、とても緊張してしまい、弾いているときにずっと足が震えていました。

道下京子
道下京子 音楽評論家

2019年夏、息子が10歳を過ぎたのを機に海外へ行くのを再開。 1969年東京都大田区に生まれ、自然豊かな広島県の世羅高原で育つ。子どもの頃、ひよこ(のちにニワトリ)...