友人たちとの語らい

ノアンの館にはリストも、当時最高の歌姫と言われたポーリーヌ・ヴィアルドも滞在しました。文豪バルザックも画家のドラクロワもやってきて、サンドのもてなしと、ショパンの音楽を楽しみました。

ポーリーヌ・ヴィアルド(1821〜1910)

サンドはショパンのために日当たりがよい部屋を用意し壁紙も張替え、食事への気配りをし、1日の充実への工夫に余念がありません。サンドとともにする気分転換は庭の散歩だったり、馬車でのちょっとした遠出。でも部屋で過ごすことが多かったようですから、作曲する以外の時間が長く退屈だと感じることもあったようです。

サンドの館の庭

ただ友人がいれば違います。夕食も賑やかになり、その後、サロンでは、夜のハイライトが待っていました。サンドが新作を朗読することも、人形劇を楽しむこともありました。そしてショパンの音楽をみんなが待ちかねていたのです。