指揮者の正面か、やや右の位置で弾いているのが彼です。ピアノ三重奏団「葵トリオ」のメンバーとして第67回ARDミュンヘン国際音楽コンクールで優勝してから、一躍スターダムにのし上がった若手チェリスト。
昨年の8月に入団、いまや都響の若きエースとなっています。「キュートでひたむき」な姿が女性ファンを惹きつけ、わざわざ彼がよく見える席を求める人もいるとか。オケの中に“推し”のメンバーがいると、演奏を聴くのがより楽しくなるでしょうね。伊東裕は今後、都響と「葵トリオ」を両輪として活動していくそうです。
同じ都響でもう一人ご紹介しましょう。ファゴット奏者は他の木管に比べて脚光をあびることの少ない楽器ではありますが、長哲也はタレント並のルックスを持つ名手で、隠れファンの方も多いのではないでしょうか。
東京藝大卒業後の2012年に都響に首席奏者として入団、所属しながらリヨン国立高等音楽院(CNSMDL)の大学院で腕を磨いたというキャリアがあります。当然のことながらフランス近代音楽や、チャイコフスキーなどで美技を発揮するようです。都響の他にフルートの上野星矢が主宰するアンサンブル「The Six Sense」や「アンサンブル天下統一」のメンバーとして妙技を披露しています。