3. 伊東 裕 

(東京都交響楽団チェロ首席奏者)

「葵トリオ」で国際コンクール優勝後、一躍スターダムに

伊東 裕 Yu ITO
第77回日本音楽コンクールチェロ部門第1位受賞。葵トリオとして、第67回ARDミュンヘン国際音楽コンクールピアノ三重奏部門第1位受賞。札響、名古屋フィル、関西フィル他オーケストラと協演。武生国際音楽祭、北九州国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、東京・春・音楽祭等に参加。斎藤建寛、向山佳絵子、山崎伸子、中木健二、E・ブロンツィ、D・モメルツ各氏に師事。東京藝術大学音楽学部を首席で卒業し、同大学院音楽研究科修士課程を修了。ザルツブルク・モーツァルテウム大学、ミュンヘン・音楽演劇大学にて研鑽を積む。サントリーホール室内楽アカデミー第3期フェロー。葵トリオ、ステラ・トリオ、ラ・ルーチェ弦楽八重奏団、紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー
©T.Tairadate

指揮者の正面か、やや右の位置で弾いているのが彼です。ピアノ三重奏団「葵トリオ」のメンバーとして第67回ARDミュンヘン国際音楽コンクールで優勝してから、一躍スターダムにのし上がった若手チェリスト。

昨年の8月に入団、いまや都響の若きエースとなっています。「キュートでひたむき」な姿が女性ファンを惹きつけ、わざわざ彼がよく見える席を求める人もいるとか。オケの中に“推し”のメンバーがいると、演奏を聴くのがより楽しくなるでしょうね。伊東裕は今後、都響と「葵トリオ」を両輪として活動していくそうです。

4. 長 哲也 

(東京都交響楽団ファゴット首席奏者)

隠れファン多し。アンサンブルでも妙技を披露

長 哲也 Tetsuya Cho
東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。ファゴットを永江恵子、石川晃、水谷上総の各氏に師事。藝大モーニングコンサートにて藝大フィルハーモニアと共演。卒業時に同声会賞を受賞。卒業と同時に、東京都交響楽団首席ファゴット奏者に就任 ©T.Tairadate

同じ都響でもう一人ご紹介しましょう。ファゴット奏者は他の木管に比べて脚光をあびることの少ない楽器ではありますが、長哲也はタレント並のルックスを持つ名手で、隠れファンの方も多いのではないでしょうか。

東京藝大卒業後の2012年に都響に首席奏者として入団、所属しながらリヨン国立高等音楽院(CNSMDL)の大学院で腕を磨いたというキャリアがあります。当然のことながらフランス近代音楽や、チャイコフスキーなどで美技を発揮するようです。都響の他にフルートの上野星矢が主宰するアンサンブル「The Six Sense」や「アンサンブル天下統一」のメンバーとして妙技を披露しています。