進路を決めたタイミングで、デュオの道へ

4.  デュオで活動することになったきっかけは?

リサ 子どもの頃からデュオもソロと同じくらい演奏していましたが、本格的にデュオの道を選ぼうと決めたのは、私が大学、姉が大学院を卒業し、留学先を考えていたタイミングでした。

当時も、デュオのコンクールを受けたり、リサイタルをしたりするなかで、私たちにはデュオが合っているかもしれないと2人で話していて。先生方に相談したところ、最初は「そこまでしなくてもいいのでは」とご意見をいただいたこともありました。でも、後に先生となる、ステンツル兄弟の演奏を聴いて、これだと思って。私たちにないものをたくさん持っている先生で、一目惚れでした。

 ステンツル先生はドイツ人で、じっくりとした厚みのある演奏をされます。音にも丸みがあって、そこを学びたいと思いました。

――ドイツ語はもともと勉強していたのですか。

リサ 入試のレベルが高かったので、頑張って勉強しました。

――どうやって勉強したのですか。

 ふたりで渋谷のドイツ語教室に週4回通って。当時はピアノの練習をそっちのけで勉強しました。

進学した学校は、授業も全部ドイツ語、ドイツの田舎にあったので生活するにも英語が通じないようなところで、毎日必死でした。

リサ そんななかでも、姉といっしょに留学できたのは心強かったです。

――留学したドイツの学校にはデュオ科があるのですね。

リサ そうなんです。ステンツル兄弟が教授で、クラスメイトも双子だったり、夫婦だったり、本当に特殊な環境でした。

――デュオ科は1人では受験できないのですか。

 そうです。入試も2人で受けます。デュオ科がある学校はとてもめずらしくて、世界に3か所しかないそうです。