クラシック音楽へのエール!

――読者のみなさんが癒されて明日へのエネルギーをチャージできる舞台になることを大変楽しみにしております。

最後に、クラシック音楽について、音高、音大に通ってクラシックを学んでよかったなあと思うことは? またクラシックに取り組んでいる読者のみなさんにエールをお願いします。

クラシックを勉強していたことで、身体を楽器として使う基礎があるのでいろいろな音楽にチャレンジできています。しっかりした基礎があることがいまの自分をつくっているので、音大に通って学んだのは必要な時間でした。

ピアノを弾くことも、ラジオ番組やいろいろな場面で弾き語りをしたり、全部いまにつながっています。もっとも実感したのはNHKの朝ドラ『エール』で、音大に行っていたことからつながって、佐藤久志役を射止めたことですね。音楽学校に行っていたことは、自分にとってすべてつながっていて、必要な経験だったなあと感じています。

ただ、基礎やトレーニング、訓練することがとても大事な場所ではあるのだけれど、やっぱり聴く人の心を打つ表現や音楽、相手にちゃんと届けるということは、ぜひ大事にしてほしいなあと思います。どうしても技術面に意識がいきがちですが、なぜ歌うのか、何を届けたいのか、そういう心の部分も考える時間を音大時代に持てるといいですね。

――「心が動かないと歌えない」といつもおっしゃっていますものね。

一方的に届けようと歌うのではなくて、僕はよく相手役やお客さまひとりひとりの目を見て歌うのですが、伝えたい相手がいるから心が表現できるし歌えると思うので。相手を感じることを大切にしています。

公演情報
ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』

日時:2023年5月15日〜6月5日(東京)

会場:新国立劇場 中劇場(東京)

その他地方公演あり:梅田芸術劇場メインホール(大阪)、久留米シティプラザ ザ・グランドホール(久留米)、オーバード・ホール(富山)、愛知県芸術劇場 大ホール(名古屋)

出演:山崎育三郎、濱田めぐみ、武田真治、夢咲ねね、杜けあき ほか

原作:デヴィッド・マギー脚本によるミラマックス映画作品 アラン・ニーによる戯曲『The Man Who Was Peter Pan』

台本:ジェームズ・グラハム

作曲・作詞:ゲイリー・バーロウ&エリオット・ケネディ

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ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...