【ヴェルディ《椿姫》必聴アリア】

♪第2幕  ジェルモンとヴィオレッタの二重唱「神様は私に、天使のような娘を」:ジェルモンがヴィオレッタの過去を責め、息子のアルフレードとの別れを迫る二重唱。ドラマの転換点になる重要な二重唱

♪第2幕 ヴィオレッタの別れ「私を愛して、私があなたを愛しているように」:ヴィオレッタがアルフレードに、密かに別れを告げる感動的な場面。手紙を書く場面から始まり、「私を愛して、アルフレード、私があなたを愛しているくらい」というクライマックスは全曲中もっとも泣ける場面だ

♪第2幕  フィナー レ「アルフレード、アルフレード」:舞踏会でアルフレードに侮辱されたヴィオレッタが、悲しみを堪えて彼への愛を密かに歌い上げる。一同の彼女への同情、アルフレードの後悔、ジェルモンの悔恨が入り混じり、美しいコンチェルタートを織りなす

♪第3幕  ヴィオレッタのアリア「さようなら、過ぎた日よ」:  病が重くなり、アルフレードをひたすら待つヴィオレッタが、神に赦しを乞い、みもとに迎えてほしいと願うアリア。オペラのタイトルになった「道を誤った女 La traviata」のセリフが聞かれる

加藤浩子
加藤浩子 音楽物書き

東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院博士課程満期退学(音楽史専攻)。音楽物書き。主にバッハを中心とする古楽およびオペラについて執筆、講演活動を行う。オンライン...