シンフォニックコンサートは「ご褒美の時間」

——お二人はこれまで、クラシックとの関わりが深かったとか。竹中さんは、ご自身が監督をされた映画『連弾』でクラシックを一つの題材として扱っていましたね。

竹中 やっぱり、クラシックの壮大な広がりが好きです。モーツァルトの《トルコ行進曲》とか、泣けてくる。あと、ブラームスも。ぼくの監督映画『連弾』(2001)でも使わさせていただきましたし、《トルコ行進曲》は監督映画『東京日和』(1997)で流れます。口笛でも吹けます!

——口笛で! 三浦さんはクラシックバレエをされていたことから、クラシック音楽と縁が深そうです。

三浦 そうですね。母がピアノの先生だったので、多分お腹の中にいるときからずっと聴いていたんだと思います。だから、他のジャンルの音楽よりも、クラシックを聴く時間のほうが長かったんじゃないかな。今回指揮をするベートーヴェンの「交響曲第7番」もずっと大好きだったので、「この曲を振れるんだ!」とうれしく思っています。

モーツァルト:《トルコ行進曲》、ベートーヴェン:交響曲第7番

——改めて、今回のシンフォニックコンサートへの意気込みや聴きどころを教えてください。

竹中 フルオーケストラをバックに歌うとなると、僕は玉置浩二殿を思い浮かべてしまいます。玉殿はフルオーケストラをバックに歌っていますからね! もう、気分は玉置浩二で歌うしかない(笑)。オーケストラをバックに歌うのは初めての経験ですし、緊張しますが楽しみです。

三浦 素晴らしいクラシックやミュージカルの楽曲たちを、フルオーケストラの編成で聴ける。前回のミュージカルがまた違った形でお客様に楽しんでいただけることは、僕にとっても夢のようで、ある種のご褒美なのかもしれません。指揮を振るのはこれ以上にないくらい緊張していますが、オーケストラを振るなんてなかなかできない経験なので、楽しみたいと思います。

公演情報
ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート

日時: 2025年9月13日(土)~15日(月祝)12:00開演、18:00開演(15日は昼公演のみ)

会場: 東京ガーデンシアター

出演: 上野樹里 三浦宏規
松島勇之介/有澤樟太郎/高橋健介(日替出演・出演日順)
華優希/清水美依紗(日替出演・出演日順)
大久保祥太郎 竹内將人 なだぎ武 /竹中直人ほか

ゲストピアニスト 石井琢磨(東京公演のみ)

東京フィルハーモニー交響楽団(東京公演のみ)

詳しくはこちら

取材・文
桒田萌
取材・文
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...