イ・ヒョク「ショパンのメランコリーを表現したい」

——演奏を終えた瞬間、最初に何を思いましたか?

イ・ヒョク 本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。このすばらしいコンクールの第3ラウンドを弾き終えるというのは、ピアニストとして、とても輝かしく、喜びに満ちた瞬間です。

——ステージに上がる前はどうでしたか?

イ・ヒョク 演奏を終えた弟がステージから戻ってきたので、軽く言葉をかけ合い、とてもリラックスした雰囲気でした。

——どんなことを話したのですか?

イ・ヒョク 私が「おめでとう」と言って、弟も何か言ってくれました(笑)。

——課題曲を決めるとき、弟さんと話し合いましたか?

イ・ヒョク はい、もちろんです。どんな構成にするか、どんな作品を入れるかを相談しました。同じ曲が少しは重なるのは、ソナタなど規定で決まっているから仕方ないですが、それ以外ではできるだけ同じ曲を避けるようにしました。

——話し合いは難航しましたか?

イ・ヒョク いえ、そんなに難しくはなかったです。

——弟さんにアドバイスをすることもありますか?

イ・ヒョク はい、よく彼の演奏を聴いて、アドバイスをします。いつもお互いに意見を交換しています。