戦場シーンの定番は、ブルックナーの「交響曲第4番《ロマンティック》」だ。ヒロイックなシーンにはよく使われていた。
▼ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》
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こちらも同じ曲。音源は、カール・ベーム指揮ザクセン国立歌劇場管弦楽団(1936年録音)と思われる。
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マーラーの「交響曲第2番《復活》」も、定番中の定番。この曲が使われるのは、悲愴な決意をもって事に当たらんとする場面だ。《復活》の意味を理解して使っていたのだろう。
この音源の演奏者は、ユージン・オーマンディ指揮のミネアポリス交響楽団(1935年録音)と想定される。ならば、敵国アメリカのオーケストラが、日本のプロパガンダ映像に華を添えていたことに!
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こちらは、《復活》とベートーヴェンの「交響曲第7番」の組み合わせ。威勢のいいベートーヴェンの終楽章をバックに訓練に励む兵士たち。その後彼らを襲う悲劇を思うと胸がふさがる気分になる。
▼ベートーヴェン:交響曲第7番~終楽章