2024.11.07
時代の音が混入!?ランドフスカ、フルトヴェングラー、シューリヒトの「歴史的」録音...
戦後の選曲もなかなか奮っている。東京裁判を報じる映像では、必ずといっていいほどにバッハの「トッカータとフーガ」の管弦楽版が流れる。後世における、この曲の使われ方を決定した選曲といっていいのではないか。
▼J.S.バッハ:トッカータとフーガ
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いわゆる帝銀事件。ここで響くワーグナーの《ジークフリートの葬送行進曲》も、戦時中から日本ニュースでは頻繁に使用された曲だ。ちなみに、この事件の容疑者逮捕を報じたときの音楽は、ストラヴィンスキーの《火の鳥》から「カスチェイ王の魔の踊り」。
▼ワーグナー:《ジークフリートの葬送行進曲》
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ストラヴィンスキーの《兵士の物語》から「王の行進曲」
▼ストラヴィンスキー:《兵士の物語》~「王の行進曲」
ちなみに、わたしが、初めて「日本ニュース」を見たのは9歳のときだった。NHKでそれを特集した番組を、家族で旅行した離島のテレビで食い入るように見た。もしかしたら、ブルックナーやマーラーの音楽に最初に触れたのはこのときかもしれない。それが衝撃を与えたのかはわからないものの、