ビギナーからコアなファンまで満足させる充実のラインナップ

内田光子が弾き振り

――2023年度の主催事業について教えてください。

渡邉 まずは「ワールドオーケストラシリーズ」。注目公演は、アンドリス・ネルソンス率いるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の公演で、ブルックナー「交響曲第9番」です(11/25)。

内田光子さんは以前にも出演してくださっていますが、今回はソロではなく、弾き振りで、マーラー・チェンバー・オーケストラとの共演です(10/29)。内田さんはKitaraをとても気に入ってくださっています。

「ワールド・ソリストシリーズ」では4人のソリストが登場します。オルガン界の巨匠オリヴィエ・ラトリーによる「Kitaraのバースデイ」のオルガンリサイタル(7/1)。フルート界のレジェンド、エマニュエル・パユとイタリアのピアニスト、アレッシオ・バックスによるデュオリサイタル(9/29)。それからチェンバロ界を牽引するジャン・ロンドーはバッハ《ゴルトベルク変奏曲》全曲(10/31)。そして、アンヌ・ケフェレックがリサイタルを行ないます(2024.3/9)。

 「Kitara室内楽シリーズ」では、カルテット・アマービレが北海道初登場(8/27)。Kitaraのためだけのオリジナル・プログラムです。それから、当ホールでは開館以来、リスト音楽院と提携しており、2018年度からはハンガリーの若手演奏家たちを招いています。今回は、ジョンボル・ダーニエル・エセニのクラリネットリサイタルを開催します(2024.2/12)。

11月25日にはアンドリス・ネルソンス率いるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が来演。曲目はブルックナー「交響曲第9番」©Kaori Nishida