井上道義&札響で贈る「Kitaraのクリスマス」

渡邉 「Kitaraあ・ら・かるとは、3日間行なわれる子どもから楽しめる音楽祭です。毎年ゴールデンウィークに行なっています。まずは「3歳からのコンサート」(5/3-5)。コンサートホール・デビューにぴったりなトーク付きの45分間のコンサートです。5歳以上が対象の「スプリング・コーラスセレクション!~中学生スペシャル」は市内の中学校の合唱部が出演します(5/4)。「こどもの日のオルガンコンサート」は、山口綾規さんがスターウォーズより「メイン・タイトル」などを演奏します(5/5)。「きがるにオーケストラ」は、札幌交響楽団の指揮に鈴木優人さんを迎え、札幌日本大学高等学校吹奏楽部の金管セクションや北海道出身のソプラノ歌手の中江早希さん、オルガニストの吉村怜子さんも加わってオーケストラの名曲をお届けします(5/3)。この期間中、オカリナづくり体験やバックステージツアー、そしてホールの外にキッチンカーも来ます。

 国内最大級のパイプオルガンと専属オルガニスト制度を活かした「オルガンシリーズ」は全5公演。市民の熱い要望を受けて作られたオルガンです。多くの人に聴いていただきたいと思っています。2月の雪まつりの時期に合わせて開催されるオルガンウィンターコンサートは、ワンコイン(500円)で聴けることもあって毎年人気です(2024.2/10)。

ホール自慢のパイプオルガン。9月30日には第24代ホール専属オルガニストのデビューリサイタルが行なわれる

 季節にちなんだ親しみやすいコンサートを開催する札響オーケストラシリーズには、「Kitaraのクリスマス」(12/23)と「Kitaraのニューイヤー」(2024.1/13)のコンサートがあります。2023年度は、指揮活動引退を表明している井上道義さんの「ラストクリスマス」にふさわしい豪華絢爛なステージを予定しています。「Kitaraのニューイヤー」には、指揮に原田慶太楼さんが登場します。ミュージカル女優のシルビア・グラブさんも出演し、アメリカをテーマにした華やかなプログラムをお届けします。

「札響オーケストラシリーズ」の「Kitaraのクリスマス」は12月23日開催。指揮活動引退を表明している井上道義さんの「ラストクリスマス」©Yuriko Takagi

「アフタヌーンコンサートシリーズ」は、60分から90分の短いプログラムで、気軽に楽しんでいただこうというものです。ドイツを拠点に活躍するピアノトリオのハンブルクトリオ(6/10)や、なかなか札幌では上演される機会の少ない義太夫(8/11)、それから宮本益光さん(バリトン)と加藤昌則さん(ピアノ)もお迎えします(9/17)。