開館から続く積み重ねが聴衆を育てる

渡邉 「0歳からのコンサート」は、お子さんが泣いたりしても気兼ねなく聴いていただけます(6/3)。特別なアンサンブルプログラムを組み、サン=サーンスの《動物の謝肉祭》からの抜粋や、「交響曲第3番《オルガンつき》」のピアノとオルガンによる演奏、0歳から楽しめる現代音楽など、多彩なプログラムで人気のコンサートです。

 「障がい児のための音楽ワークショップ」は、ゆっくり音楽を聴く機会が少ない障がいのある方たちにむけて、今年度から取り組みを始めたばかりです(9/6-7)。

「障がい児のための音楽ワークショップ」は9月6~7日開催。ゆっくり音楽を聴く機会が少ない障がいのある方たちにむけて、今年度から取り組みが始まった©maq-st

「Kitaraファースト・コンサート」は、札幌市内すべての小学6年生を招待し、札響の演奏を聴いていただきます。これまで19年続けてきて、2020年度からは札幌近郊の小学校も含んでいます。また、市内の小学校などへの「オルガンアウトリーチコンサート」も行なっています。

 「リスト音楽院セミナー」は、開館以来26回目。講師や受講生によるコンサートや公開レッスンなどが行なわれます。

札幌コンサートホール

[運営]札幌市芸術文化財団

[座席数]大ホール:2008席、小ホール:453席

[オープン]1997年

[住所]〒064-0931 札幌市中央区中島公園1番15号 

[問い合わせ]Tel.011-520-1234(チケットセンター)

https://www.kitara-sapporo.or.jp/

道下京子
道下京子 音楽評論家

2019年夏、息子が10歳を過ぎたのを機に海外へ行くのを再開。 1969年東京都大田区に生まれ、自然豊かな広島県の世羅高原で育つ。子どもの頃、ひよこ(のちにニワトリ)...