——CCライセンスでフィギュアスケート作品を流通させるというのは、世界初なのでは?
町田 はい、間違いなく世界初です(笑)。CCライセンスを利用するには、この作品に関わる著作権をすべて私のところに集める必要があります。そうしないと、音楽家や映像作家の方々に、毎回許諾を取らなくてはなりませんから。
今回の音楽は、口笛奏者の青柳呂武(あおやぎ・ろむ)さんとハープ奏者の小幡華子(おばた・はなこ)さんに、この作品のために編曲・演奏していただいた完全オリジナル音源です。おふたりをはじめ、制作に関わった皆様には先に謝礼をお支払いして、著作権を放棄していただく形をとりました。
衣装制作、音楽編集、撮影など数多くの心あるプロフェッショナルのご協力があってこそ実現した作品です。カメラマンの加藤清之さんなどは、本作品のために何とわざわざスケートを習い、滑りながら撮ってくださったんですよ。
——もともとスケートを滑られる方なのかと思っていました!
町田 実は違うんです(笑)。お忙しい中、合間を縫って練習してくださって……。おかげさまで、素晴らしい映像に仕上がり、感謝の気持ちでいっぱいです。
——多くの人たちの思いがこもった作品なのですね。