その後、体験入部を経て正式に入部した僕は、“トランペットの神様”と称される巨匠モーリス・アンドレや、当時若手の実力派だったセルゲイ・ナカリャコフの虜になり、早朝から放課後まで音楽室で練習してメキメキと上達。なかでも、モーリス・アンドレが得意とする「ピッコロ・トランペット」に憧れ、それまで貯めこんだお年玉のすべてを注ぎ込んで購入。中学1年のときの吹奏楽コンクールではヴェルディのオペラ《ナブッコ》序曲を演奏し、ヴェルディが自分にとって特別な作曲家になりました。

ヴェルディ《ナブッコ》序曲

ちなみに吹奏楽部に誘ってくれた男の子、雅哉君とは今も交流があって、よく舞台を観に来てくれたりもしています。