2006年、4人組ボーカルグループ「ESCOLTA(エスコルタ)」が結成されました。「ESCOLTA」が歌う“クラシカル・クロス・オーバー”は、僕が小学生の頃にサラ・ブライトマンやアンドレア・ボチェッリが流行して、結成当時は「イル・ディーヴォ」が人気を博していました。「ESCOLTA」は日本のそのジャンルの先駆け的な存在で、すごく注目されたんです。
デビュー曲は作詞家の阿久悠さんが手掛けた「愛の流星群」。CDの発売直前に阿久悠さんがお亡くなりになり、この楽曲が遺作となりました。発売されたCDはすぐに全国のショップに並び、グループでNHKの歌番組に出演して、「題名のない音楽会」でもオーケストラでソロ歌唱を体験しました。ロック歌手とか演歌歌手とか、クラシック以外のジャンルのアーティストとも交流が生まれて、共通言語は全然違ったけれど、すごく世界が広がりました。ミュージカル界の中川晃教さんとの交流もこの時期に始まり、「ESCOLTA」の初期メンバーだった(山崎)育三郎にはミュージカルの魅力を教えてもらいました。クラシックから飛び出したあの頃がなければ僕はいま、ミュージカルをやっていないと思います。
ESCOLTAのファースト・アルバム『愛の流星群』