MINAMIさんは将来を約束されたヴァイオリニストである。ソリストとしてもオーケストラ・プレイヤーとしても、室内楽奏者としても。
そんな彼女の最新の演奏を室内楽として楽しめる機会が、6月におこなわれるクロンベルク・アカデミー来日公演(サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2026=6月18日、20日 大阪・ワキタコルディアホール=6月16日)である。
MINAMIさんがもっとも愛するシューベルトの作品は、どの日にもプログラムされている。とくに「弦楽五重奏曲」ハ長調D.956(6/20)は作曲家晩年の名作。
「シューベルトの、人生の最期と世界のすべてを知った上でのほんとうに天国的な美しさに、何回弾いても何回聴いてもしびれます。とくに第2楽章がいちばん好きで、シューベルトのすべての要素を詰め込んだものだと思います」
ドヴォルジャーク「ピアノ五重奏曲第2番」(6/18)についてもMINAMIさんの思い入れは強い。
「これも何回も弾いている大好きな曲です。個人的には旅立ちのイメージがあるんです。人生の節目で、私が何かを卒業する時に必ずこの曲が回ってくるので。そして、今回も実はこのツアーの後、7月にクロンベルクを卒業します」
クロンベルク・アカデミーならではの師弟が織り交ざったアンサンブルで、MINAMIさんの万感こもったコンサートが期待できそうである。
林田直樹
出演
[講師]
ヴァイオリン:ミハエラ・マルティン
ヴィオラ:今井信子(前講師)
チェロ:フランス・ヘルメルソン
[在校生]
ヴァイオリン:ギド・サンタナ/MINAMI(吉田 南)
ヴィオラ:イ・ヘス
チェロ:アルネ・ツェラー
ピアノ:アンナ:ハン
■日時: 2026年6月18日(木) 19:00開演
会場:サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
曲目
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 作品8
(サンタナ、ツェラー、ハン)
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.804 『ロザムンデ』(マルティン、MINAMI、ヘス、ヘルメルソン)
ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81(MINAMI、サンタナ、今井、ツェラー、ハン)
■日時: 2026年6月20日(土) 19:00開演
会場:サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
曲目
R.シュトラウス:弦楽六重奏のための『カプリッチョ』(MINAMI、マルティン、今井、ヘス、ヘルメルソン、ツェラー)
シェーンフィールド:『カフェ・ミュージック』(サンタナ、ツェラー、ハン)
サラサーテ:『ナヴァラ』 作品33
(MINAMI、サンタナ、ハン)
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956(マルティン、MINAMI、今井、ツェラー、ヘルメルソン)
料金:指定席5,500円 サイドビュー席4,000円 U30席1,500円
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