——新日本フィルにはどのような経緯で入団したのですか。
矢部: オーケストラに興味を持ったのは、大学2年生のときです。N響アカデミーに参加して、初めてオーケストラの楽しさに気がつきました。そこから「オケに入りたい」という夢ができました。タイミングがいい時期に、オーディションがあったので受けました。
——実際に入ってみて、どんな印象を受けましたか。
矢部: とても自由な雰囲気のあるオーケストラだと感じています。もちろん音を合わせることは大切ですが、それぞれの個性や「こうしたい」という気持ちも尊重されている印象があります。指揮者やメンバーによっても、演奏の感覚が変わるのがおもしろいです。
——新日本フィルで仲がいいのは誰ですか。
矢部: 同じ時期に入団したヴァイオリンの廣田真理衣さんや早淵綾香さん、玉井元さん、大腰泰成さんとは仲がいいです。ツアー中に食事に行ったり、観光したり、和やかな時間を過ごしています。本番直前も、舞台裏で談笑していることが多くて、団全体の雰囲気もとても温かいと思います。