農業にも精を出したラフマニノフ

ラフマニノフの音楽以外の一面も紹介したいと思います。1909年春にドレスデン滞在からロシアに戻ったラフマニノフ一家は、夏をタンボフ州イワノフカで過ごします。その地で、ラフマニノフは仕事を離れた自由な時間を農業に充てます。親族が放棄した農場経営を彼が引き継ぎ、いい農機具や家畜を購入し、大きな果樹園や作業用建物に手をいれていきました。

ラフマニノフは種まきや耕作が上手くいったり、馬の飼育や酪農が順調に進むと大喜びで、機嫌もよくなったと妻ナターリヤ・サーチナの妹ソフィヤが記しています。

イワノフカで楽譜を校正するラフマニノフ