フォリー・ベルジェールの美しい内装と外装も健在!

「オランピア」と肩を並べるミュージックホールは「フォリー・ベルジェール」でしょう。この名前を聞けば、なんといってもエドゥアール・マネの《フォリー・ベルジェールのバー》を思い浮かべるのではないでしょうか。マネの作品はロンドンのコートールド・ギャラリーにあるものの、劇場はベルエポックを忍ばせる素敵なアール・デコの外装で今も営業を続けています。

エドゥアール・マネ《フォリー・ベルジェールのバー》(1882年)
フォリー・ベルジェールの外観
エントランスホール
オランピアもフォリー・ベルジェールも、当時の有名なポスター画家ジュール・シュレに依頼しています。

ここでは前述のミスタンゲットや、アメリカ人女性アーティストのロイ・フラー、ジョセフィン・ベーカーが活躍しました。ダンサーのイメージが強いジョセフィン・ベーカーですがシャンソンも魅力たっぷりで、「パリ、パリ、パリ」では囁くように「地上にあるちょっとした楽園よ」とパリを讃えています。

ジョセフィン・ベーカー「パリ、パリ、パリ」