2023.03.01
ポーランド語のうた〜長き占領時代を支えた「ことば」と「聖母」
ちなみに、姓のChopinの方ですが、フリデリクのお父さんがフランス人であるためにフランス語の姓となっています。彼は若いうちにポーランドに帰化し、名前もフランス語の「ニコラ」からポーランド語名の「Mikołaj(ミコワイ)」となりましたが、姓はもとの綴りと読みのまま名乗り続けることとなったのです。
Chopinをもしポーランド語的に発音すると「ホピン」となってしまうところですが、ポーランドでは今も昔も、フランス語の響きのままに「ショペン」と呼ばれています。当時から「ショペン」と呼ばれていた証拠に、フリデリクがまだワルシャワにいた頃の新聞・雑誌記事の中に、「Szopen」や「Szopę」と書かれている例を見ることができます。この綴りの通りポーランド語で発音すれば、まさに「ショペン」となるのです。
さあ、というわけで、皆さんもショパンのフルネームを、ポーランド人に通用する発音で呼んでみませんか? Fryderyk Franciszek Chopin(フリデリク・フランチシェク・ショペン)!