お気に入りのスピーカーで、大好きな音楽をよい音で聴きましょう。最近では小型のBluetoothスピーカーとスマホで気軽に楽しむこともできますが、私の仕事部屋では、「プレーヤー」→「アンプ」→「スピーカー」とざっくり分けて3種類の機材を有線でつないで使う、昔ながらのオーディオ・スタイルで楽しんでいます。とても豊かなサウンドです。
音の出どころ「プレーヤー」
CD、レコード、ストリーミングなどそれぞれのプレーヤーがあります。
プレーヤーからの音を増幅してスピーカーへと届ける「アンプ」
私は真空管を使ったアンプを使っています。
音を鳴らしてくれる「スピーカー」
大きさも音の質感も、スピーカーの個性によってけっこう変わります。
いい音に包まれて幸せを感じたところで、思い切って飯田さんに質問してみました。
オーディオ空間を充実させるために、何からどう手をつけたらいいのかわからないのですが……どうやってこのお部屋ができあがったのですか?
飯田さん「いかに居心地をよくするかを考えています。自分の機嫌をとっていく、それだけ!」
えっ! 居心地!? 難しく考えすぎていて、シンプルかつ大事なことを忘れていたことに気がつきました。いい音で聴きたいというのも、居心地のいい部屋でリラックスしてゆったりと自分が好きな音楽を楽しむために思い立ったはず。自分の機嫌をとっていくって、ソロ活の根底にあるマインドですよね。さらに飯田さんは続けます。
飯田さん「ビジュアルも重要ですよね。見た目や、配置したときにどうか想像したり……」
えっ! ビジュアルから入るなんて邪道と言われるかと思っていました。勝手にハードルをあげていたのは自分自身だったのかも。見た目が好みのスピーカーを選んで、そこから周辺機材を揃えていくのも全然アリだと、飯田さん。実際に聴かせていただいた飯田さんの最愛スピーカーも、音の素晴らしさはさることながら、見た目もとっても繊細で美しく、飯田さんが惚れ込んだのも納得です。
飯田さん「緊張しない空間にすることも意識しています」
そうですよね。いいスピーカーにしたんだから、細部まで聴き取らなければ、低音の響きにも集中しなくては……あのままだと私は次々と自分に課題を課していたかもしれなかったです(笑)。飯田さんからトドメを刺されます。
飯田さん「すべてはキュンです!」
はい、そうでした! ソロ活たるもの、キュンがないと。キュンをモチベーションに取り組むのです。オーディオに対してもそのスタンスで良いのですね! 冒頭の不安は消し去られ、ノリノリになってきました。
そもそも飯田さんの仕事部屋には、アンティークの家具やお人形、観葉植物などがバランスよく配置されていて、オーディオ空間としてだけでなく、センスあふれる飯田さんらしい可愛らしいお部屋。オーディオもですが、部屋そのものが欲しくなってしまいます(笑)。
飯田さん「深く考えないことも大事だよね。私は先入観なく入ってきました。自分を守るのです。私はこれがかわいいと思うから! と貫くのです。心地よく暮らすことを第一に考えて、心地よさのひとつとして、音の聞こえ方も大事なので、その結果としてこういうお部屋になりました」
なるほど。それでこそソロ活! と深くうなずきました。私がオーディオにこだわりたいと思ったきっかけは、とあるアーティストの来日公演に行き、その音と世界観にハマり、でもそんなに頻繁に来日するわけではなく生で聴ける機会が限られているので、ではいい音で聴ける環境を作りたいと思ったことでした。好きなアーティストの演奏を心地よく堪能できる空間を目指したいという初心を大事にしたらいいのですね。