まずは気に入ったスピーカーをドンと購入して合わせていくのも手だと教わったところで、さらに極めていく方法もお尋ねしてみました。
飯田さん「大型アップデートが難しくなったら、フォノイコライザーやケーブルなど細部にこだわるのも楽しいですよ。ポテンシャルを出してあげたい! という責任感から、いろいろなものを試してみたくなります」
例えば、飯田さんのパソコン周りも見せてもらうと、ムジカノート製 木目仕上げのコンパクトスーパーツイーター「S-STW01」が目にとまりました。簡単にプラスできるのに、音が豊かで伸びやかになるんだそう。見た目もすてき。初めに飯田さんがおっしゃっていた「配置したときにどうなるか」を考えつつこういうアイテムを追加するのもありなのですね。
ほんの少し工夫するだけで、オーディオは自分好みの音へとカスタマイズすることができます。それこそがオーディオの楽しみとも言えます。 高音域を補強するツィーターのほか、低音域を補強する「サブ・ウーファー」というスピーカーを増やすケースもあります。私も実際使っています。
機材と機材をつなぐケーブルをちょっぴり素材の良いものに変えてみたり、レコードの針(カートリッジ)を交換してみたりなど、少しずつ手を入れるとガラッと全体のバランスや響き方が変わります。
ところで、スピーカーとプレイヤーを購入するつもりでいましたが、パソコン作業中にストリーミングで聴くことが多いので、パソコンで聴く音を充実させるのもいいかもしれないと思い始めました。その場合に必要なものもリストアップ。スペースも限られているから絞りやすいし、はじめの一歩にいいかもしれません。
SpotifyやApple Musicなどサブスクのストリーミング音源を、パソコンそのものの小さなスピーカーではなく、より良い音で聴くには、次の3つの機材があると良いです。DAC、アンプ、スピーカーです。PCから次の順番で繋ぎます。
PC→DAC→アンプ→スピーカー
DAC「ダック」とは、パソコンからのデジタルの音信号を、アナログの情報に変換する機械です。
さらに、レコードという楽しみ方も紹介していただきました。が、一歩を踏み出すことすらできていなかったので、レコードまでとなると気が遠くなりかねません(笑)。ほどほどにしておこうと思ったのに、聴き始めると音質の違いに興味津々に。レコードにしか出せない響きがある! と説得力満点のご紹介でした。飯田さん、レコードプレーヤーへの愛も半端ないです!
レコードブームが到来してはや数年。最近では最新型レコードプレーヤーも次々登場しています。レコードプレーヤーの中には、レコードの音をしっかり増幅してくれるフォノイコライザーという一種のアンプが内蔵されているものもありますし、Bluetoothで音を飛ばせる入門機などもあります。基本的には、次のように使います。
レコードプレーヤー→フォノイコライザー→アンプ→スピーカー
その1:難しく考えすぎず、居心地の良さを追求すべし!
その2:キュンとするものを大切に! キュンとするスピーカーを軸に選んでいこう
その3:スピーカーのポテンシャルを引き出したいという愛から小物などいろいろ足していくべし
オーディオへの一歩を踏み出すヒントは、とてもシンプルで大切なことでした。居心地が良くてキュンとするオーディオ空間、作ります! 飯田さん、ありがとうございました!