チャンネル登録者1,000人で見えた節目

——YouTubeを始めた頃はどんな目標がありましたか。

石井 YouTubeはチャンネル登録者が100人を達成するとドメインが取得できます。1,000人登録を達成すると、収益化が可能になるのです。さらに10万人になると銀の盾、100万人になると金の盾がもらえます。そこで、まず登録者100人を目指しました。ところが最初の動画の再生数が14回。そのうち9回が家族。でも、世界中で家族以外の5人の方がこの動画を見てくれているなんて、それはそれですごいことだと考え方を変えました。

——チャンネル登録者を100人集めるのはどのぐらいの期間がかかるものですか。

石井 最初は100人ぐらいなら、1日で達成すると思っていました。でも、動画を20本くらい公開しても3、4人しか増えなくて。それから、いろいろな人に「チャンネル登録して」と地道にお願いしました。友達に登録してもらって、やっと100人達成。登録者数100人達成は、YouTubeを続ける上で節目になりました。

——登録者数は100人からどんどん増えて、30万人を超えました。登録者数が伸びたきっかけはあったのですか。

石井 少しずつ伸びていって、開設から1年経った頃にやっと1,000人に。1,000人記念に出したミュージックビデオがかなり再生されて、さらに登録者数が増えていきました。最初の頃は、ピアノの鍵盤の除菌方法とか、演奏に限らずいろいろなことに挑戦しましたが、やはりピアノの演奏をしっかり配信していくべきだと気づかされました。
1,000人を突破した頃に、ウィーンに来ていた反田恭平くんが僕のチャンネルに出てくれました。彼が出てくれたことでさらに登録者数が伸びたのも確かです。

——反田さんとはもともとお知り合いだったのですか。

石井 髙木竜馬くんが反田恭平くんと仲がよくて、「たくも一緒に飲もうよ」と誘ってくれたのがきっかけです。そこで意気投合しました。佐渡裕さんも含めて4人でごはんを食べた時にYouTubeの話になって、出てくれることになりました。その時、反田恭平くんはうちに何週間か泊まったんですよ(笑)。