――そもそも、すでにたくさんの演奏活動をされている牛田さんが、コンクールへの挑戦を続けるのはどうしてなのでしょうか?
牛田 結果が出ることで活動の場が広がるということももちろんありますが、どちらかというと、コンクールがあることで勉強ができるからという理由が大きいかもしれません。
たとえばレッスンでも、演奏会に向けての準備をしていると先生方は “自分の信じるままに弾けばいいよ” という、わりと自主性を重んじるスタンスです。でもコンクールという場に向かっているときは「作曲家や作品にとってふさわしい解釈とはなにか」という、より客観的なアプローチでレッスンしてくださるような気がして……より刺激になります。
とはいえ、コンクールを受けるのは楽なことではありませんから、受けなくてすむのなら受けたくないというのはみんな同じだと思いますけれど。
――だからこそ厳選したコンクールに挑戦することにしているのですか?
牛田 厳選しているわけでもないのですが、そもそもあまりたくさん受けることもできないので。毎回同じ曲で受けるわけにはいきませんから、レパートリーを少しずつ変えて準備するとなると、時間もかかります。