——プロを意識したのはいつでしたか。
竹山 高校3年のときですね。大学受験のために、部活をやめなければならなくなって、「これからもずっとフルートを吹いていたいから、いまがんばりたい!」と当時の仲間に宣言しました。
このころから、もっと音楽に触れていたい、もっと専門的に学びたいと音楽の道に進むことを決意したのだと思います。
——オーケストラに入りたいと思ったのはいつでしたか。
竹山 オーケストラを意識したのは、初めての師である糸井正博先生が東京フィルハーモニー交響楽団にいらしたことや、吹奏楽部時代に聴いた他校のオーケストラ部の演奏に触れたのがきっかけです。
シューベルトやラヴェルなど、吹奏楽にはない大人っぽい音楽を聴いて、「いいなあ」と思っていました。自然とオーケストラに惹かれているところがあったのだと思います。
フルートはソリストという選択肢もあるのかもしれませんが、作曲家が心血を注いで創ったシンフォニーやオペラを演奏したいという思いから、オーケストラでも通用するプレイヤーになろうと思うようになりました。