Q2. 「超絶技巧といえばこの曲のここ!」と思い浮かぶ箇所は?

金川 Q1で挙げた《夏の名残のバラ》による変奏曲で、メロディを左手の指で抑えて別の指ではじき、同時に伴奏のアルペジオを弾く箇所があります。似た例がほぼないため、コーディネーションに慣れるまで随分時間がかかりました。

周防 《夏の名残のバラ》による変奏曲からヴァリエーションⅣ。

成田 ファーニホウ:ソロヴァイオリンと管楽アンサンブルのための「地形」全編。

服部 私がいちばん悩むのは、その曲を頭から本番で通したときに、曲に散りばめられた難所の数々をいかに自然に、技術を技術で終わらせず音楽の一部にできるかです。このプロセス全体が私にとっては超絶技巧のような気がします。

ファーニホウ:ソロヴァイオリンと管楽アンサンブルのための「地形」