ツアーには日本人団員2名も参加しており、記者会見では、そのひとりであるハズムくんが記者の質問に答える場面もあった。
「日本の思い出といえば、おばあちゃんのご飯です。とってもおいしくて、日本から帰るのが寂しくなるくらい。好きな料理はラーメン!」と話し、会場を和ませた。
会見の最後には、モーツァルト組の団員たちが「ふるさと」を披露。澄んだ歌声がホールに響き渡ると、会場には感動の空気が広がった。
特筆すべきは、大阪・関西万博での特別出演だ。
5月23日、オーストリア・ナショナルデーには、モーツァルト愛用のヴァイオリンが公式に披露される予定で、その歴史的価値とともに、ウィーン少年合唱団との共演が文化的にも大きな意味を持つ。
駐日オーストリア大使のミヒャエル・レンディ氏は、「ウィーン少年合唱団はオーストリア文化の象徴であり、“歌う大使”として日本とオーストリアの友情を深めてきました」と述べ、音楽を通じた国際交流の意義を強調した。