初代プロデューサー藤木大地が次代へつなぐ企画

2021年度より設けられた「プロデューサー㏌レジデンス」の初代プロデューサーであるカウンターテナー歌手の藤木大地は、「みなとみらい駅前のエスカレーターでたくさんの人の流れを見るようになった。この人たちがホールに来てくれたらいいなと毎日のように感じている。自分のミッションとしては『つなぐ』『むすぶ』『のこす』、この3つ」と話し、自身の企画である「横浜うたまつり」(4/21)「みなとみらいアコースティックス2023」(7/31)について「横浜を日本の歌の都にしたい。前者では、中川晃教さんやサラ・オレインさんと共演し、彼らのファンを呼びこみクラシック・ファン以外の人にもホールに集まってもらいたい」と意欲をみせ、「後者では、ピアニストの反田恭平さんと務川慧悟さんのピアニスト2人と共演する。これは次のプロデューサーとなる反田さんへ引継ぐコンサートの意味もあり、ミッションの『つなぐ』にあたる」とのこと。

また藤木が提唱する全国のホールと連携してコンサートを行なう「藤木大地ネットワークプロジェクト」も注目される(5/3~8/6)

2024年度から反田恭平が第2代プロデューサーに

ここで2024年度からプロデューサーを務める反田恭平の動画メッセージが流された。「5日間にわたって、横浜みなとみらいホール25周年音楽祭を企画する(2024.3/20~3/24)。とくにジャパン・ナショナル・オーケストラとのコンサート用に、作曲家で前館長である池辺晋一郎さんに“弾き振り“のピアノ協奏曲を委嘱して世界初演するのは楽しみ」。またホールのパイプオルガンに挑戦し、発表するまでの「オルガン道場」(2023年7月~2025年3月)にも注目だ。